2012年05月26日

〈お知らせ〉6/22 ku-librariansにて登壇します


 6/22(金)、ku-librarians勉強会の第149回に、『本棚の中のニッポン : 海外の日本図書館と日本研究』出版記念企画として登壇します。

 勉強会の予定 http://kulibrarians.g.hatena.ne.jp/kulibrarians/20120622/1337786646

 タイトルはまだ決まっていませんが、今回は「読まなくてもわかる『本棚の中のニッポン』」ていうタイトルで表わされるような内容にしようか、とか考えています。

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2012年05月24日

〈Q&A〉いつ発売なの?

Q:いつ発売なの?

A:東京では5月31日、地方ではその1-2日あとだとのことです。

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どんな読み手を想定しながら書いたか、という話


 1冊の著書という、いままで経験したことのないサイズ・形式の執筆ごとをやろう、というのにあたって、自分の中でいかに書きやすい、筆の進む環境を整えようか、というのがひとつの結構重要なポイントだったように思うのですが、今回は、「この人に向けて、書こう、語ろう、説明しよう」という具体的な”想定の読み手”というのを念頭に置いて書きすすめる、ということをやってみました。そうすれば、ぼんやりとしたつかみどころのない相手に向けて書く、よりは、かなりぐっと筆が進むようになるんじゃないか、という考え方です。

 本書の執筆にあたって、主に念頭に置いていた”想定の読み手”は3人です。
 (注:その3人以外のことは考えなかった、というわけではもちろんありません。)

 ひとりは某大の図書館員で、入って2-3年目くらいの後輩の人。図書館実務の経験は一応あるし、基本的な図書館知識・図書館用語はわかってくれるだろうけれども、海外の図書館事情などにまで詳しいわけではたぶんないし、日本のことだって知らないことも多いだろうから、ちょっと踏み込んだことには丁寧に説明しないといけない。好奇心旺盛、勉強熱心な相手なので、ごまかしや手抜きはできない以前に、こちらとしてもしたくない。もし「もっと知りたい」と言われたら、こういうのを読んでみたらいいよ、という案内をしてあげたい。といって受け身で聞くだけではなく、的を射たコメントや発言を臆せずに聞かせてくれるので、こう質問されたらこう補足しないとな、という想定がしやすい。
 後輩に、教えたい、伝えたい。そのために、わかりにくさとか、長くてくどいとか、退屈だと思わせるところのないように。それができているだろうかという目安としての、想定の読み手。

 もうひとりは新進気鋭の若き図書館学研究者の人。多才なキレ者で、こっちがちょっとでも曖昧でいい加減なことを言おうものなら、容赦なくつっこみ叩いてくれそうな人。なので、細かいところもきちんと説明できるように、自信のない箇所はあらためて調べ直しておかないと、なんとなく書いてしまいました、では通用しない。○○とはどういう意味なのか。こう書いてあるけど、この考え方はおかしくないか。加えてこの方は、先ほどの後輩の図書館員とは違って”実務”まわりの経験があるわけではないので、実務者なら当然のような事情や概念であっても、それを自明かのようにすっとばしてしまわないよう、読者に向けてちゃんと説明を加えないといけない。
 それからもうひとつは、研究者という立場では知り得ない、あるいはふだん接しないであろう種類の情報・知見をお見せして、いかに喜んでもらえるか、という心構え。自分は研究者ではないし、この本を研究書として書くことはたぶんできないし、するつもりもない。研究者の人が書く研究書とどこでどう”差”をつけていくか、というのは取り組み前にわりとじっくり考えた課題だったのですが、読み手に、興味は持ってくれるだろうけど実務者ではない研究者、を想定することによって、いかにその人の手持ちカードになさそうな話題をひねりだせるか、ということを意識しつつ。

 そしていまひとりは、世に言う”最初の読者”たる編集者の人。図書館関係者じゃない。大学関係者でもない。そして、この本は大学関係者・図書館関係者に限って書いているわけではそもそもない。でも自分自身、図書館業界にどっぷり漬かってしまって「OPAC」「請求記号」なんて言葉を呼吸するように使ってしまっているわけなので、そういったことのないように、なぜILLというものがあるのか、なぜ目録が必要なのか、検索できる/できないとはどういうことなのか、そういうことから、無精せずに、あきらめずに、説明する。その監視役としての、読み手。

 というような3人の方を想定して、たとえば用語の選択に迷ったとき、この説明は加えるべきか省くべきか判断するとき、何に紙面を割いて何には割かないのかをプランニングするとき、といった折々で、顔色とご機嫌をうかがい、ときに叱られながら(叱られてたw)、どうにかこうにか筆を進めることができたのでした。

 (注:3人のキャラクターはフィクションであり、実在の人物とは、っていうことにしておきましょうよねw)


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2012年05月22日

〈お知らせ〉ku-librariansにて共同購入の募集が始まりました。


 京都大学図書系職員勉強会・ku-librariansにて、本書の共同購入企画が始まり、現在募集が行なわれています。
 webサイト: http://kulibrarians.g.hatena.ne.jp/kulibrarians/20120622/1337786646
 twitter: @kulibrarians


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2012年05月18日

〈各章紹介〉付録:海外の日本研究・日本図書館についてのパスファインダー


付録:海外の日本研究・日本図書館についてのパスファインダー

 「パスファインダー」というのは、図書館での情報サービスなんかで最近よく使われるようになったものなんですけど、あるテーマについてほとんど初めての人が何か調べよう、ってなったときに、その「パスファインダー」にリストアップされている基本図書や辞書・事典やデータベースにまずあたって、読んだり検索したりしてみれば、そのテーマのだいたいおおまかなことが効率的につかめるようになりますよ、っていう、初学者向けの道案内ツールです。
 本書の巻末に、海外の日本図書館や日本研究について知りたい、という人のための「パスファインダー」を収録してみました。機関のディレクトリ・データベースや、各国の様子をざっくりつかむことができるwebサイト、年表、第3章で紹介したコミュニティが発行するニュースレター、日本研究者やライブラリアンが多く登録しているメーリングリストなど、海外の日本図書館や日本研究をざっくり概観できるツールについて、それぞれ解題しています。
 この本を読んで、海外の日本図書館や日本研究に興味を持って、自分なりにさらに追ってみよう、と思う人がひとりでも増えてくれたらいいなあ、と思っています。

・「日本語教育国別情報」. 国際交流基金.
http://www.jpf.go.jp/j/japanese/survey/country/
・Japanese studies series / 国際交流基金
・『海外日本研究機関要覧』. 福岡ユネスコ協会, 2007.
・『海外日本研究機関一覧』(2005年版). 国際日本文化研究センター, 2006.
・『日本研究』(第10集). 国際日本文化研究センター, 1994.8.
http://www.nichibun.ac.jp/graphicversion/dbase/research.html
・Council on East Asian Libraries
http://www.eastasianlib.org/
・Journal of East Asian libraries / Council on East Asian Libraries.
https://ojs.lib.byu.edu/spc/index.php/JEAL/
・「CEAL Online Directry」. Council on East Asian Libraries.
http://www.eastasianlib.org/cealdir/index.htm
・「Council on East Asian Library Statistics」. Council on East Asian Libraries.
http://lib.ku.edu/ceal/stat/
・Eastlib, the Listserv for East Asian Librarians.
http://www.eastasianlib.org/Eastlibinstructions.htm
・H-Japan Discussion Network
http://www.h-net.org/~japan/
・North American Coordinating Council on Japanese Library Resources.
http://guides.nccjapan.org/
・European Association of Japanese Resource Specialists.
http://eajrs.net/
・Books on Japan. 国立国会図書館.
 http://www.ndl.go.jp/jp/publication/books_on_japan/

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2012年05月14日

〈各章紹介〉第12章:情報発信を考えるヒント


第12章:情報発信を考えるヒント

●概要
 本書では、海外の日本図書館がどのような現状にあり、どのような課題やニーズを抱えているかについて、紹介してきました。では日本の図書館やその他の学術機関・文化機関やそれに携わる我々は、どのようにそのニーズに応えることができるでしょうか。
 第12章では、”足りていない”と言われがちな、日本から海外への情報発信について考えてみます。日本の図書館は、我々は、海外に向けての情報発信をどのように行なっていけばよいだろうか。どのような姿勢でそれにのぞめば、効果的・効率的に資料・情報を海外に伝えることができるだろうか。そのことを考えるため、オハイオ州立大学のライブラリアンの方による情報発信活動を紹介し、また国内のさまざまなwebサイト・サービスその他を「考えるヒント」として取り上げます。

●小見出し
Maureen Donovanさんが実践する情報発信
wikiを活用して情報を編む
社史wiki
メインストリームに流す・つながる
情報発信で何を変えたいのか
考えるヒント集

●参考文献
・「Japanese Studies」. Ohio State University Library.
 http://library.osu.edu/wikis/library/index.php/Japanese_Studies
・Maureen Donovan, Shirin Eshghi. 「Japanese Collections as Learning Centers : Connecting Collections With Users Through Web 2.0 Technologies」. (2008CEALにて発表).
 http://www.eastasianlib.org/cjm/Minutes/CJMDonovan.ppt.
 >>wiki、blog、Facebook、deliciousなどを使って、日本研究に有用な資料・情報を効果的に発信・提供することについて提唱している、レクチャーの配付資料です。
・Maureen Donovan. 「Mastering the art of connecting in today’s global information society. Knowing why, when and how best to “connect.”」. (2010NCCにて発表).
 http://www.nccjapan.org/3DConference/pdf/3-D_Social_Networking_Web_2.0_Post.pdf.
・社史wiki(The Japanese Company History Wiki).
 http://library.osu.edu/wikis/shashidb/.
・グッド長橋広行. 「Japanese Company Histories Interest Group (Shashi Group) : 北米における社史研究の現状」. 『専門図書館』. 2011, 246, p.36-38.

・笠間書院 kasamashoin online
http://kasamashoin.jp/
・実業史研究情報センター・ブログ 「情報の扉の、そのまた向こう」
http://d.hatena.ne.jp/tobira/
・リブヨ
http://libyo.web.fc2.com/
・リブヨ・ブログ
http://libyo.jugem.jp/
・NIHONGO eな(いいな)
http://nihongo-e-na.com/
・カーリル プロフィール 関西国際センター図書館
 http://calil.jp/profile/国際交流基金関西国際センター
・NPO法人宮城歴史資料保存ネットワーク
 http://www.miyagi-shiryounet.org/
・WINE 早稲田大学学術情報検索システム
 http://wine.wul.waseda.ac.jp/
・菅谷明子. 「評価を高めたテロ事件への対応」. 『未来をつくる図書館 : ニューヨークからの報告』. 岩波書店. 2003, p.92-102.
・saveMLAK
 http://savemlak.jp/
・(短信)海外日本研究と図書館」
http://twitter.com/JLA_line
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〈各章紹介〉第11章:日本からのサポート -- 専門機関 ほか


第11章:日本からのサポート -- 専門機関 ほか

●概要
 10章までは海外での活動や事情を紹介してきましたが、第11章では日本からどのようなサポートが行なわれているかについて、いくつかの機関や事業を紹介します。海外と日本との文化・学術的交流を支援する国際交流基金とその海外拠点、国際文化会館、海外の日本研究を支援する国際日本文化研究センターです。また、日本研究を専門とするライブラリアン・研究者を日本に招いて行なわれる「日本専門家ワークショップ」という研修事業についてもご紹介します。

●小見出し
1)国際日本文化研究センター
日本研究のための“センター”
“外書”と図書館
データベースと海外の日本資料
2)国際交流基金
国際交流基金(Japan Foundation)の海外協力活動 海外拠点と図書館
パリ日本文化会館図書館
3)国際文化会館
国際文化会館と図書室
4)研修事業
「日本専門家ワークショップ」(日本研究司書研修・日本研究情報専門家研修)
天理古典籍ワークショップ -- 研修の効果

●参考文献
・国際日本文化研究センター.
http://www.nichibun.ac.jp/.
・国際交流基金.
http://www.jpf.go.jp/j/.
・「国際交流基金2010年度年報」. 国際交流基金.
http://www.jpf.go.jp/j/about/outline/result/ar/2010/index.html.
・栗田淳子. 「国際交流の場としての図書館」. 『出版ニュース』. 2009, 2191, p.10-13.
・栗田淳子. 「国際交流基金情報センターライブラリーのリソースと日本文学翻訳データベースの紹介」. (EAJRS2006にて発表).
http://eajrs.net/2006_conference/japan_foundation_information_center_library.
・栗田淳子. 「日本と海外をつなぐ情報交差路」. 『国際交流』. 2004, 26(3), p.71-74.
 http://www.jpf.go.jp/jfsc/staff/pdf/000000377.pdf.
・関西国際センター研修事業課. 「海外の図書館司書のための日本語研修」. 『国際交流』. 2004, 26(3), p.75-76.
・浜口美由紀. 「「日本」をキーワードに日本語研修と連携する図書館 : 独立行政法人国際交流基金関西国際センター図書館の仕事」. 『日本語学』. 2004, 23(1), p.66-77.

・松本茂章. 「10 周年を迎えたパリ日本文化会館の活動 : 官民協働の視点を中心に」. 『同志社政策科学研究』. 2008, 10(2), p.139-155.
・高橋パスカル. 「電子情報資料の利用について : パリ日本文化会館におけるCD-ROM, DVD-ROM の利用の現状と問題」. 『日本研究に役立つ電子情報源とその利用 : 商用データベースを中心として』. 国際交流基金. 2004, p.99-104.
・森村悦子. 「国と国との交流から個と個の交流の時代へ : パリ日本文化会館図書館」. 『日仏図書館情報研究』. 2000, 26, p.3-9.
・森村悦子. 「パリ日本文化会館図書館 : シリーズ・海外図書館事情を探る第22回」. 『図書館雑誌』. 2000, 94(11), p.930-932.

・国際文化会館.
http://www.i-house.or.jp/jp/.
・小出 いずみ, 栗田 淳子. 「日本研究と国際文化会館図書室のサービス」. 『情報の科学と技術』. 1990, 40(12), p. 863-869.
 http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0003217800.
・「図書室の活動」. 『国際文化会館50年の歩み』(増補改訂版). 国際文化会館. 2003, p.166-187.
 >>国際文化会館図書室とそのライブラリアンたちの活動の経緯が時系列に沿って詳しく述べられています。<<
・加藤郷子. 「小さな図書館の大きな力」. 『国際文化会館会報』. 2005, 16(2), p.1-6.
・林理恵. 「財団法人国際文化会館図書室の紹介」. 『びぶろす』. 2010, 48.
 http://www.ndl.go.jp/jp/publication/biblos/2010/05/02.html.
・林理恵. 「国際文化会館図書室のミッションステートメントについて」. 『専門図書館』. 2009, 235, p.33-36.

・「日本専門家ワークショップ2011 講義資料」. 国立国会図書館.
http://www.ndl.go.jp/jp/library/training/material/1191503_1486.html.
・「活動内容」. 国際文化会館 図書室.
http://www.i-house.or.jp/jp/library/activities.htm.
・「実現した日本研究上級司書研修 : 日本研究振興のための新たな第一歩」. 『びぶろす』. 1997, 48(7), p.1-11.
・Izumi Koide. 「Training program for senior Japanese studies librarians : report from one of the organizers」. 『Newsletter : East Asian Library Resources Group of Australia』. 1997.7, 34, p.22-24.
http://coombs.anu.edu.au/SpecialProj/NLA/EALRGA/newsletter34/Koide.pdf.
・樋口恵子. 「「日本研究情報専門家研修」事業について」. 『大学図書館研究』. 2005, 74, p.28-34.
 >>研修についての2005年までの経緯や内容が、実際に実施に携わっている国際文化会館の方の視点から、詳細に説明されています。<<
・伊東英一. 「平成16年度国際交流基金・国立国会図書館主催日本研究情報専門家研修に参加して」. 『大学図書館研究』. 2005, 74, p.35-39.
 >>研修に参加したアメリカ議会図書館の日本研究ライブラリアンの方による報告。<<
・『研究と資料と情報を結ぶ : 「日本研究学術資料情報の利用整備に関する国際会議」の記録』. 国際交流基金, 2002.
・「図書室の活動」. 『国際文化会館50年の歩み』(増補改訂版). 国際文化会館. 2003, p.166-187.
・Yasuko D'Hulst and Ursula Flache. 「How to learn a lot in one week : report on the Japan Specialist Workshop 2011」. (EAJRS 2011にて発表).
 http://eajrs.net/how_to_learn_a_lot_in_one_week_report_on_the_japan_specialist_workshop_2011.

・山中秀夫. 「「天理古典籍ワークショップ」及び公開シンポジウム「本の道」について(概報)」. 『ビブリア』. 2007, 128, p.103-99.
・山中秀夫. 「「天理古典籍ワークショップ」及び公開シンポジウム「本の道」について(報告)」. 『ビブリア』. 2008, 129, p.141-128.
・山中秀夫. 「「天理古典籍ワークショップ2008」及び公開シンポジウムについて(報告)」. 『ビブリア』. 2008, 130, p.126-114.
・山中秀夫. 「和古書目録担当者研修について--天理古典籍ワークショップを終えて」. 『ビブリア』. 2010, 133, p.102-87.
・「Tenri Antiquarian Materials Workshop for Overseas Japanese Studies Librarians」. North American Coordinating Council on Japanese Library Resources.
http://www.nccjapan.org/lpdc/tenri.html.
・在外日本古典籍研究会(Overseas Japanese Antiquarian Materials Study Group).
http://www.jlgweb.org.uk/ojamasg/.

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2012年05月04日

〈各章紹介〉第10章:クールなニッポン -- マンガ・アニメ


第10章:クールなニッポン -- マンガ・アニメ

●概要
 日本のマンガ・アニメが海外で人気であるということについては、ご存じの方も多いと思います。海外の大学・研究図書館でもマンガ・アニメは取り扱われ、学生のレクレーション用として、だけでなく、日本研究のための研究資料としても活用されています。
 第10章ではオハイオ州立大学にあるマンガ専門コレクションとその活動、利用について紹介します。また、海外でマンガをどう整理するか、データベース化するか、買うべきマンガをどう選ぶか、などに関しての難しさについても紹介します。

●小見出し
世界が愛するマンガ・アニメ
大学・研究図書館でのマンガ・アニメ
オハイオ州立大学のマンガ・コレクション-- Billy Ireland Cartoon Library and Museum
どう書きあらわすのか -- マンガの書誌・目録
どう選ぶのか -- マンガの選書
“クール・ジャパン”のその先にあるもの

●参考文献
・Manga blog, Ohio State University Libraries.
 http://library.osu.edu/blogs/manga.
・「CGA/EAS manga cataloging project : cataloging manual」. Special Collections Cataloging, Ohio State University Library. 2003.
http://library.osu.edu/staff/special-collections-cataloging/locs/mangaprj.php.

・Maureen Donovan. 「Challenges of collecting research materials on Japanese popular culture : a report on Ohio State's manga collection」. 『In praise of film studies : essays in honor of Makino Mamoru』. キネマ倶楽部, 2001, p.225-232.
・ルーシー・シェルトン・キャズウェル, モーリーン・ドノヴァン. 「オハイオ州立大学カトゥーン・リサーチ・ライブラリー : 創立25周年の歩みと展望」. 『Intelligence』. 2003, 2, p.37-44.
・ドノバン・モーリーン. 「大学図書館におけるマンガ・コレクションの課題と視点」. 『マンガ研究』. 2004, 6, p.156-165.

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〈各章紹介〉第9章:アクセスされるニッポン -- e-resource


第9章:アクセスされるニッポン -- e-resource

●概要
 いまや人文系か理工系かを問わず、学術研究は、データベースや電子ジャーナル、電子書籍などの「e-resource」なしには成り立ちません。欧米でも、中国・韓国でも、研究のために必要な資料・情報はその多くが電子化され、オンライン・アクセスによる利用環境が整備されています。
 その中にあって、日本のe-resourceだけがなぜか数も少なく、また、場合によっては海外相手には契約が認められなかったり、利用条件・契約条件が非現実的であったりします。中・韓に比べて、日本は大きくおくれをとっているという現状があります。
 過去およそ10年、どのような経緯・交渉によって、日本製e-resourceが海外で契約されるに至ったか、コンソーシアムが構築されているかについて、ご紹介します。また、積極的な海外展開をすすめている「JapanKnowledge」について、ネットアドバンス社の方にお話をうかがっています。

●小見出し
CD-ROMが動かない
オンラインが契約できない
ユーザが自由に使えない
Digital Resources Committee(DRC)
コンソーシアム
「JapanKnowledge」
世界にひろがるJapanKnowledge
e-resource整備は日本の問題

●参考文献
・Digital Resources Committee. 「Finding Digital Resources」. 『North American Coordinating Council on Japanese Library Resources』.
http://guides.nccjapan.org/digital.
・エレン・ハモンド. 「電子学術情報の環境作り : 在アメリカの日本研究ライブラリアンの提案」. 『専門図書館』. 2003, 201, p.26-30.
・バゼル山本登紀子. 「理想的な日本語電子情報環境を目指して : 北米における協力活動の紹介」. 『日本研究に役立つ電子情報源とその利用 : 商用データベースを中心として : 平成15年度日本研究情報専門家研修ワークショップ記録』. 国際交流基金. 2004, p.114-133.
 >>上記2編の北米の日本研究ライブラリアンによる報告では、まだ日本製データベースの契約がスムーズにはいかなかった当時、どのような点が問題となっていたか、そのためにどのような取り組みがなされていたかが詳細にわかります。<<
・マルラ俊江. 「北米日本研究資料調整協議会(NCC)の活動概要」. 『大学図書館研究』. 2005, 73, p.34-44.
・北米日本研究資料調整協議会. 「北米図書館及び学術研究機関における日本の電子資料利用に関する背景と設置基準について (Basic guidelines and requirements for vendors of Japanese digital resources in the North American Library and the scholarly community)」(2006.4.3). 『North American Coordinating Council on Japanese Library Resources』.
http://www.nccjapan.org/drc/DRCMemotoJapaneseVendorsJapaneseTranslation.pdf.
・Tokiko Y. Bazzell. 「Beyond the Boundaries : Collaborating on Digital Licensing Agreements for Japanese Digital Resources」. (EAJRS2006にて発表).
 http://eajrs.net/2006_conference/collaborating_on_digital_licensing_agreements.
 >>日本製e-resourceのコンソーシアム契約が具体的にどのように形成・運営されているか、GWLA(Greater Western Library Alliance)についての報告。<<
・三竹大吉. 「ジャパンナレッジはなぜ、北米図書館に受け入れられたのか?」(2006.9). 『JapanKnoelwdge』.
http://na.jkn21.com/contents/jkvoice/people/people20060901.html.
・「2007 open meeting : NCC The North American Coordinating Council on Japanese Library Resources」(2007.3.23開催). 『North American Coordinating Council on Japanese Library Resources』.
http://www.nccjapan.org/minutes07march/minutes_07_march.html.
 >>NCCのミーティング議事録。DRCの報告では、日本の業者とどのような交渉がなされていたかがわかります。<<
・黒木重昭. 「大型コンテンツデジタル化の最新動向」. 『KINOLINE』. 2007, 28-1, p.1-3.
http://www.kinokuniya.co.jp/03f/kinoline/0701_01.pdf.
・Antony Boussemart. 「The European Consortium on Japan Related Electronic Resources」(EAJRS2009にて発表). 『European Association of Japanese Resource Specialists』.
http://eajrs.net/the_european_consortium_on_japan_related_electronic_resources.
・Daikichi Mitake. 「Introducing The Current Situation of E-resources in Japan and The U.S. Market (Update of Japanese digital resources)」(EAJRS2009にて発表). 『European Association of Japanese Resource Specialists』.
http://eajrs.net/ntroducing_the_current_situation_of_eresources_in_japan_and_the_us_market.
 >>海外のどこでどのデータベースがどれだけ契約されているかが数字で示されているプレゼンテーション。<<
・NCC2011.
http://www.ustream.tv/channel/ncc2011.
 >>2011年4月1日に行なわれたNCCのセッション 「Japanese E-books: New Research Horizons」(AAS Roundtable Sponsored by NCC)のUstreamアーカイブです。日本製電子書籍の海外展開についてどのようなことが論点になっているかがわかります。<<
・マルラ俊江. 「海外の大学図書館からみた日本研究と学術デジタルコミュニケーションの課題」. 『日本語・日本学研究』. 2011, 1, p.166-188.
 http://hdl.handle.net/10108/64572.
 >>第2章で紹介したUCLAのライブラリアン・マルラ俊江さんによる論文。北米における日本研究、及びそれを支えるべき日本製・日本語のe-resourceがどのような現状にあるか、どのような課題を抱えているかが詳細に述べられています。統計、事例、注に挙げられた参考文献も豊富で、とてもわかりやすい報告です。<<

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〈各章紹介〉第8章:お取り寄せされるニッポン -- ILL


第8章:お取り寄せされるニッポン -- ILL

●概要
 自分の図書館にない本を、よその図書館から借りたりコピーを送ってもらったりするサービスを、ILL(Interlibrary Loan)と言います。海外の日本研究・図書館は規模が小さいだけでなく範囲が幅広いですから、よそからの貸し借りをうまく活用する必要があります。ただ、日本から本を借りたりコピーを送ってもらったりするのには、”敷居が高い”という問題があり、現在でも、うまくいっているところとうまくいってないところとがあります。
 仕組み化された「Global ILL Framework」というシステムや、早稲田大学が行なっている海外ILL受付業務を紹介しながら、何が必要かを考えてみたいと思います。

●小見出し
Interlibrary Loan -- ILLとは
敷居が高かったニッポン
仕組み化されるILL--CULCONとGIF
早稲田大学図書館の海外ILL受付
国立国会図書館の遠隔複写サービス
“システム”、“システム外”、そしてe-resourceへ

●参考文献
・「海外機関との相互利用(文献複写)に関する調査報告」. 国立大学図書館協議会国際アクセス特別委員会, 2000.
 http://wwwsoc.nii.ac.jp/anul/j/publications/reports/68.pdf.
 >>1999年に国立大学の図書館に対して行なわれた海外ILLに関する実態調査の報告書。統計やアンケートの分析など。「意見等」として、各図書館からの生のコメントがほぼそのまま収録されており、仕組みが構築されていなかった当時に実務者が海外ILLにどのような考えをもっていたかがわかります。<<
・CULCON : 日米文化教育交流会議. 国際交流基金.
http://www.jpf.go.jp/culcon/.
・Global ILL Framework.
http://wwwsoc.nii.ac.jp/gif/.
・『日米両国におけるドキュメント・デリバリー・サービスの改善に関するプロジェクト』(1999年度報告、2000年度報告、2001年度報告). 学術情報センター, 2000-2002.
・田邊稔. 「ドキュメントデリバリーサービスの実際と応用(概説) : グローバルILL/DDSを目指して」. 『現代の図書館』. 2001, 39(3), p.159-166.
・栃谷泰文. 「グローバルILL/DDフレームワーク : その理念と背景」. 『大学図書館研究』. 2003, 67, p.1-10.
・Mary E. Jackson. 「Expanding Global Resource Sharing : The North American Perspective on the Global ILL Framework (GIF) Initiative (地球規模の資源共有の促進に向けて : 北米におけるグローバルILLフレームワーク(GIF)構想の現状)」. 『大学図書館研究』. 2003, 67, p.11-18.
・鵜澤和往. 「グローバルILLとNACSIS-ILLのISOILLプロトコル対応の概要」. 『大学図書館研究』. 2003, 67, p.19-27.
・Sharon Domier. 「国際社会へ向けた日本の図書館サービスの時代の到来 : 北米の視点から」. 『大学図書館研究』. 2004, 70, p.42-54.
・早瀬均[他]. 「大学図書館の国際連携 : GIFの取り組みについて」. 『大学図書館研究』. 2004, 70, p.55-62.
・国公私立大学図書館協力委員会平成16年度シンポジウム企画委員会. 「平成16年度シンポジウム「日本の書誌ユーティリティとGIFの進展と課題」報告」. 『大学図書館研究』. 2005, 73, p.69-80.
・大場高志. 「大学図書館における海外ドキュメント・デリバリー・サービスの歴史と現状 : GIFプロジェクトの歩み」. 『図書館雑誌』. 2010, 104(10), p.660-662.
・伊藤倫子. 「米国大学図書館におけるILL活動の発達と現状」. 『情報の科学と技術』. 2011, 61(10), 401-409.

・高橋晶子. 「早稲田大学中央図書館の海外ILL」. 『大学図書館研究』. 2002, 66, p.22-32.
 >>2002年当時の早稲田大学中央図書館における海外ILLについての実情報告。他の海外ILLについての論文・報告はほとんどが“依頼”についてのものである中、この論文では“受付”についてわかりやすい報告がされています。<<
・「Waseda University Library : Interlibrary loans : lending policy to foreign libraries」. 早稲田大学図書館.
http://www.wul.waseda.ac.jp/CLIB/tol-e.html
 >>海外の図書館・ILL担当者向けに作られた、ILLの手続きとポリシーについて英文で説明されているページ。<<
posted by jbsblog at 02:09| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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